カエルは何故脱皮する?その必要性と注意点や管理方法まで詳しく解説!

カエル

カエルは脱皮をする生き物です。

数年前の理科の教科書などでは、両生類は脱皮をしない!なんて書かれるぐらいに、研究者の間でもしない物だと思われておりましたが、我々の様な好事家からしたら、当時から誤った知識と呼べる物でした…

 

小学生だった私は、これについて担任の先生に抗議しましたが、鼻で笑われて取り合われなかったのは、あまり良くない思い出ですw

昔はそれぐらいカエルは脱皮しないものとして、誤った知識が定着しておりましたので、今でもそう思っている人は少なくありません。

 

今回はそんなカエルの脱皮についてです。

どうしてそんな誤った知識が定着したのかの考察や、ペットとして飼っている時の注意点なども含めて、可能な限り解説してみようと思います。

 

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何故カエルは脱皮するの?何のため?

何故カエルは脱皮するの?何のため?

カエルの脱皮は体の成長や代謝による皮膚の更新、両方の必要性から起こる物です。

ヘビやトカゲなどの爬虫類と比べて、証拠はほぼ残りません。

 

と言うのも、手足を使って皮を引っ張り、ほとんど食べてしまうからです。

ヤモリやトカゲも食べてしまいますが、彼等は脱皮した証拠が体のアチコチに破れて残っていますから、なんとはなしに脱皮したと分かりますが、カエルの場合、そうした薄皮が残ったとしても、湿っている上にペロンペロンなので、間違って食い残した物でもなんとはなしに纏まってしまい、ただの老廃物にしか見えなくなってしまいます…

 

アマガエルやモリアオガエルなどのツリーフロッグを飼っていると、プラケースの壁面にまとまって肌色になった物が良く見られますが、これが喰い損ねた脱皮の残りかすです。

運が良ければ、纏まる前の手指の形がそっくりそのまま残った皮が、水場で確認できる事もあります。

 

水張りで飼っているツノガエルなどは、特に分かりやすく痕跡が残りますが、いずれにしても基本は食べてしまうので、カエルの脱皮は観察が難しいです。

カエルの脱皮周期

 

カエルの脱皮周期

種類や季節、子供か大人かでも周期は変わりますので、一概には言えないのですが、かなり頻繁に剥けます。

と言うのも、ヘビやトカゲなどの爬虫類は、体の大きさが一定のラインを超えると剥ける物ですが、カエルは皮膚を新しくするためだけに剥ける事が少なくありません。

 

もちろん、ヘビやトカゲでも代謝による更新の側面はありますが、カエルと比べたら脱皮の主な理由になり辛いです。

カエルの皮膚は、爬虫類の様に鱗で覆われてはいないので、防御力が非常に低いです。

これは物理的な衝撃や、細菌などの攻撃、あらゆる面で弱い事を意味します。

 

こうした事もあり、カエルは頻繁に剥けて、細菌に汚染された皮膚を切り離したり、傷んだ皮膚を更新して新しくすることで身を守ります。

もちろん、そうした事の繰り返しで体も大きくなっていきます。

 

なので、成長の早い子供の内ほど頻繁に剥け、大人になるにつれ頻度は下がっていきます。

 

また、皮膚表面の毒が強い種類ほど、頻度が少ない様なイメージがあります(皮膚についた細菌を毒で殺せるので)とは言え、これは統計を取ったワケではないので、あくまで私の体感となり、この部分については私の勝手な仮説となりますが…

・子供の内ほど成長が早いので、その分皮膚の更新と合わさり頻繁
・体の成長がゆっくりになる大人になると、間隔が開く

周期については、このぐらい大雑把なものとなります。

脱皮にかかる時間(そろそろかな?と思う時のカエルちゃんの様子は)

 

脱皮にかかる時間

 

基本的に前ぶりを予期するのは不可能です…

完全にふいうちで行う上に、時間にしたら僅かに1分~2分です。長くても5分かかりません…

 

しかも夜間、人間が寝静まった頃に行う事が圧倒的に多いです。

 

後ろ足で背中やわき腹をこすり、前足で顔や頭の後ろから引っ張り、そのまま即食べてしまいます…

 

脱皮の時間が異様に早い&証拠が残らない事もあり、長い事脱皮はしないと思われていた様です。

やってる最中には、空気を限界まで吸って体を膨らませる事もありますので、これを吐き出す時に、大型のカエルであれば、ぷぎゅう~と、変な鳴き声の様な空気の排気音を出す事もあります。

 

その音(声?)が聞こえたら、ケースを観察してみましょう。

既に終了間近な事も多いですが、複数回に渡って体を膨らませる事もあり、運が良ければ経過を観察できます。

脱皮前後の様子注意点

多くの場合は普通に剥けてくれるので問題ありませんが、水場が用意されていないタイプの飼育方法(ツノガエルの土飼育等)の場合は、1度脱皮不全を起こすと、その部分で詰まって千切れてしまい、引っ張りきれずに延々と脱皮不全を繰り返す事になってしまいます。

 

特に冬場、空気が乾燥していると十分な湿り気が用意できずに、背中や足の付け根に残りがちです。

皮を表面の湿り気を利用して引っ張る関係上、脱皮と周囲の湿度は密接に関係しております。

脱皮不全を何度も繰り返す様なら、飼育環境を見直しましょう。

成功例

掴んだ時にぬるっとするのであれば、まず問題ありません。

見た目の印象では、艶があってもふわっとした湿り気がなんとはなしにある健康的な皮膚になります。

失敗例

掴んだ時にカピカピになっており、湿り気がなく突っ張った皮膚になります。

指でなぞってつるんとした硬い印象なら、ほぼ間違いなく失敗しています。

 

テカテカしており、艶ばかりが強調されラップを張り付けた様な印象になります。

ツリーフロッグなどの小型種であれば、失敗しても自分で水場に向かい洗い流しますが、ツノガエルの様に常に水張りや逆に土のみで飼っていたりすると、背中は乾燥しているのにお腹は湿っている!

なんて状況になりがちなので、そのままでは改善しない事も多いです。

 

脱皮不全は、環境的な物以外にも、病気による健康被害だったり、単純な個体差による上手い下手など、原因は多岐に渡ります。

カエルが調子を崩すと、餌食いの低下と合わせて脱皮不全を起こす事は多いので、脱皮が上手くできているかどうかは、健康のバロメーターでもあります。

 

こちらはオタマジャクシからカエルに変体間近の様子です。 ↓

人が手助けできることと注意点

 

人が手助けできることと注意点

 

脱皮不全はどんな生き物でも起こしますが、カエルの場合はツノガエルやアカガエルといった、地表性のカエルに多いです。

私自身、ツリーフロッグ類でこのトラブルを経験した事はありませんので、ツノガエルを引き合いにして対処方法を解説してみたいと思います。

 

脱皮不全が疑われたら、まずは立ち上がって息ができる程度に水を張った容器に放り込んで様子を見ましょう。

この時の水温は、外気温と同じか、やや暖かいぐらいの物を使用します。

 

背中や足の付け根などを観察して、オブラートの様な膜みたいな薄いビラビラした物が確認されたら、完全に脱皮不全です。

軽度の物なら、水に浸して数分後に人間の手で引っ張ったり、なぞってやるだけで取れますが、重度になるとガビガビになって張りついており、少しぐらい湿らせただけでは取れません…

 

30分~1時間ほどそのままにして、ふやかしてから引っ張りましょう。

さらに進むと、水に付けても少し剥がれた段階のビラビラさえ確認できずにがっちり張り付いてしまい、引っ張ろうにもその起点を掴めない悲劇が起こります…(イメージ的にセロテープの輪っかが張り付いてしまった時が近いです)

 

意外と破けにくいので、引っ張る起点さえ見つかれば、ぐいーんと引っ張れます。

そうは言っても、おもいっきり引っ張ると破けてしまい、また起点探しからやり直しとなりますので、慎重に引っ張りましょう。

 

また、毎日の様に皮が剥けるのであれば、それは脱皮不全ではなく、病気による剥離です。

必死に病原菌を追い出そうとして、通常の脱皮を繰り返してる事もありますが…

 

いずれにしても、ぺろ~んとした皮ではなく、バリっ!とした皮になります。

とは言え、見慣れていないとこの辺りの差は判断し辛いです…

ご飯は脱皮後、いつあげる?

特に気にせず、いつも通りで良いです。

脱皮不全を起こすと食欲も一気に低下しますので、長い事餌を食べていないのであれば、上記の方法で皮を除去した後に1日ほど経ってから与えてみましょう。

 

土飼育をしているツノガエルであれば、一時的に水張り飼育にします。

自分から食べるのならば問題ありませんが、餌に反応しないのであれば、まだ皮が残っている可能性があります。

掃除は必要?

水棲種や水張りで飼っているツノガエルなどは、破れて食べきれなかったカスが意外と残りやすいです。

ぶよぶよとしたものが水中に残るので不衛生かつ細菌の餌となりますから、確認されたら速やかに掃除をしましょう。

カエルの脱皮について まとめ

 

まとめ

 

カエルの脱皮についてはこんな所でしょうか?

その性質上、水棲のカエルは脱皮不全を起こし辛いので、そういう意味では彼らは他のカエルより手がかからない為にペットに向いた種と言えます。

 

また、ツリーフロッグ等は後ろ足が長い種類が多いので、足の付け根以外には皮が残り辛いです。

脱皮不全を起こすのは、足の短い種や、乾燥した環境を好む種等、身体的な特徴や好む生活環境でハンデを背負っている種が圧倒的に多いです。

 

顔、背中、足の付け根、この辺りはやらかしやすい箇所となりますので、餌食いが低下した時には脱皮不全を疑ってみましょう。

この記事が少しでもお役に立てたのなら幸いです。

 

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