ハトと言えば平和の象徴。
なんであんなもんを平和の象徴に選んだのかさっぱりわかりませんが、ハトの代名詞と言えば平和です。
さて、そんな平和の象徴ですが、実に嫌らしい生き物でもあります。
今回は飼育面ではなく、実際になにをされて、どういう風に迷惑なのか?
連中は一体どういう生き物なのか?
と言う部分について解説してみようと思います。
ハトって何者?鳩の生態について
ハト(鳩)は元々、人間の生活と密接に結びついている生き物でした。
通信手段の乏しい時代には伝書鳩として使われ、戦時中には軍事用、戦後には報道用通信用、中にはカメラを取り付け、スパイとしても使われるなど、大いに活躍した存在でした。
帰巣本能が強いので、遠隔地まで連れて行き放てば、高確率で元の場所に戻る習性から、大活躍したワケです。
電話等の通信技術が発達するにつれて、こうした実用面ではハトの存在感は薄れて行きましたが、その習性を利用した鳩レースは今なお健在で、密かなブームにもなっているようです。
群れる習性から平和の象徴とも呼ばれる様になった…らしいのですが、群れる生き物なんてごまんと居るのに、なぜそれだけの理由で鳩が平和の象徴になったのか…は、わかりませんw
人間だって本質的には群れる習性がある生き物なのに、群れて数が増えるとロクな事になりませんよね?
鳩だって同じですw ロクな事にならないのです…
それではそのロクでもない事態について、詳しく解説していきましょうw
鳩の引き起こす被害
こうして人間に利用されまくった鳩は、いらなくなった時、多くが野生に帰されました…
当然、普通の状態ではありません。
都会だろうが田舎だろうが、あらゆる所に放たれた連中は、糞尿や騒音、アレルギー等の問題で、人間に仇なす存在になってしまいました…
群れて、帰巣本能が強いと言うメリットが、現代社会ではそっくりそのままデメリットになったのです。
数が多い!と言う事はそれだけでも脅威ですが、糞尿やアレルギー等は生活を直接脅かす問題なので、人間との共存はかなり厳しいと言わざるを得ません…
また、1匹2匹がくるっぽー!と鳴いてるだけなら可愛いものですが、集団で昼夜関係なく、くるっぽーくるっぽー鳴かれたら、こちらがノイローゼになってしまいます…
本来であれば、鷹などの猛禽類、猫、鼬等々に襲われて相応に数が減る物ですが、都会では精々猫ぐらいしか天敵もおらず、また、マンションや駅などは、鳩にとっては天敵に襲われ難く、かつ周辺の餌場へと繰り出せる、非常に快適な優良物件です。
公園などで人から餌を貰ってる無害そうな鳩も、ねぐらに帰れば、マンションや駅で住民に被害を及ぼしてるのです。
こうした鳩にとって良い環境が揃った所では爆発的に増えてしまい、今では社会問題にまで発展してしまったワケです…
どこかで食物連鎖のバランスが壊れると、こうした異常事態が起こってしまいます…
鳩の被害にはレベルがある!?
鳩被害には4段階のレベルがあり、それぞれで対応が異なります。
それぞれのレベルをざっくり解説すると…
移動中の羽休めとして、マンションのベランダや住宅を利用する状態です。
基本的に被害はそう多くありません。
精々、たまにウンコで洗濯物が汚されたり、放置するとベランダや屋根が不衛生な状態になりやすいぐらいですが…
この段階でなにも対策をしないと、次のレベルに発展してしまいます…
マンションやアパート、会社の倉庫などなら、次の段階に移行する前に、積極的に追い払うなどの対策をとりましょう。
レベル1の段階で放置すると、この待機鳩になります。
休息場として安全な場所であると認識されてしまい、餌を待っている間や仲間を待つ場所として居ついてしまいます…
こうなると、多数が一気になだれ込んでくる為、糞尿の量や鳴き声等の騒音レベルが跳ね上がります。
近くに寝床として使える物件はないか?子育てできる場所はないか?
など、より良い場所を探索する為の中継基地としても使われます。
たまにウンコが洗濯物に付く。のではなく、しょっちゅう汚されてしまう様になり、アレルギーがある人なら症状が出始める事でしょう。
レッドゾーン1歩手前でもあります。素人が追い払っても帰って来る可能性も高く、実害が深刻になる前に、専門業者に依頼した方が良いでしょう。
待機鳩の状態でさらに放置してしまうと、このレベル3、ねぐら鳩へと段階が進んでしまいます。
段階で言ったら既にアウトです。
糞尿やダニ、羽毛等の問題に加えて、鳴き声は昼夜問わず聞こえて来て深刻な状態と言えます。
アレルギーがある場合はその度合いもかなりの苦しさになる事でしょう…
安心しきった連中は楽園として、完全にその場所へと定住します。
レベル2の様な中継ポイントの1つではなく、帰って来る「ねぐら」としての完全な定住です。
ベランダに室外機などがあればその裏など、3方向が囲まれている場所をねぐらポイントとして認識する様になります。
帰ってくる場所なので、昼間のみならず夕方や夜間などにも常駐する様になるワケですから、かなり厳しい状態と言えます。
既に多くの鳩が定住を決め込んでいるので、少し脅かした程度ではびくともせず、仮にその時は飛び去っても直ぐに帰ってきてしまいます…
ねぐら鳩を放置し続けると、トドメにこのレベル4、ねぐら鳩へと段階が進みます。
既に子育てをするにふさわしい安全な場所。
と認識されてしまっているので、帰巣本能&縄張り意識の習性から、もう簡単には出て行ってくれません…
レベル3と同じく、滞在時間が長いおかげで糞尿被害、騒音被害、アレルギー被害のレベルも上がります…
加えて営巣する為の素材なども運び込まれるので、汚らしさも加速します…
マンションのベランダだけではなく、駅、倉庫、立体駐車場、高架下など、様々な所で発生する可能性があります。
鳩害の対策や駆除について
一番良いのは、最初の段階で驚かせて居つかせない事ですが、その段階では問題も小さな物なので見過ごしがちです…
絶対にそのままレベルが上がるとも言い切れないので(猛禽類や猫が勝手に驚かせてくれたりするのでw)、放置しても大きな問題にならない事もあります。
とは言え、起こってからでは遅いのも事実です。
気管支炎や肺炎など、鳩を元にしたアレルギーも色々あります。
鳩自体が平気でも、鳩の糞や、ダニ、シラミ、羽毛と言った各々がアレルギーの原因になっている事も多いので、
「こいつ等が家の周りに来てから、なんか体の調子がオカシイ!?」
なんて時には、直ぐに医療機関を受診して、鳥獣駆除専門の業者に相談しましょう。
鳩 被害 等のキーワードで検索すれば、鳥害対策業者のHPが簡単に見つかります。
いくら実害が出ているとは言え、法律で守られている野鳥を資格も許可なくぶっ殺すと、犯罪です。
驚かせるぐらいで対処ができなくなったら、必ず、専門の業者に相談しましょう!?
台風時の鳩
鳩も鳥類なので、他の鳥と同じく、安全な場所でじっとしています。
鳩の場合は、多くはねぐらで集まってじっとしてますが、巣があるなら子供を守る為に体で覆って守ります…
が…
守らない奴も居ますw そんな奴が居るとは思わなかったのですが…いましたw
家の庭の樹に巣を作ったキジバト。
この間の台風の時、子供を放置したまま帰ってきませんでしたww
木の葉っぱである程度は守られているとは言え、子供はびしょぬれです…
※※親が居ない間に巣を撮影してみました※※
親が居る時では、びっくりした親が巣を放棄してしまう可能性もありましたので、撮影するなら留守中を…
とスタンバって居たのですが、巣立ちが近いのか、ちょいちょい帰って来ない時があり、とうとう、台風直撃時にもバックレましたw
それでもまともに育ってる様なので、それが奴等の生態として正しく、別にこの親が薄情ってワケではなさそうですが…
タブレットを棒の先に付けて近づけた所、子供もずいぶん大きくなっていて、カメラに向かって威嚇してきましたw
この樹では毎年鳩が巣作りするものの、地面から3メートルもない位置に作るので、多くが猫や隼に襲われてしまい、
毎回放棄しまくってたのですが、今年はまともに育った様ですw
この樹に来る鳩は、元々家にあった鳥小屋に毎回餌を貰いに来ていた野生のハトの子孫なのか…どうなのかはわかりませんが、
とりあえず鳥小屋がなくなり30年近く経つのに、それでも毎年やってきます…
まとめ
鳩被害についてはこんな所でしょうか?
1匹2匹がたまに来る…程度なら可愛いものですが(家の場合はキジバトなのでまさにコレw)
マンションやアパートなどでは、ドバトが群れになってやって来るワケですから、その被害は簡単に想像できるでしょう…
「多い」と言う事は、それだけで問題に繋がるんです…
家の場合は半田舎の一戸建てで、庭に来た鳩がたまに巣作りしたり、外でこぼしたマウスの餌やコオロギの餌をついばむ程度で、群れがやってくる事もほぼありません…
状況によって対応は多岐に渡るので、今回の話が全ての人に該当するワケではありませんが、マンション住まいやアパート住まいの方は、とりあえず最初の段階で追い払う事を推奨いたします。
爆竹を鳴らしたり、クラッカーを鳴らしたりと、驚かせる方法は様々ですが、直接個体に危害を与える方法(エアガンで撃ち殺す等)だと、鳥獣保護法や動物愛護法でお縄になってしまうので、いくら迷惑とは言え、そうした方法は止めておきましょう。
直接攻撃ができるのは、相応の資格を持っていて、なおかつ許可を得た者のみとなります。
余談ですが、数も被害も多いドバトは狩猟動物ではなく、単独行動で被害も少ないキジバトは狩猟鳥獣でハントOKだったりします…
法律って本当に謎ですねw
この記事が少しでもお役に立てたのなら幸いです。
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