グリーンイグアナは爬虫類。
しかも超大型になるグリーンイグアナを飼う!
となったら、やっぱり気になるのは、設備に必要なそのお値段。
子供の内は安価で済みますが、最終的な飼育形態を思うと結構な数の諭吉さんが旅立ちます。
そこで今回は設備について。
グリーンイグアナの基本的な棲み処の構築と費用についてご紹介したいと思います。
グリーンイグアナの飼育に必要な環境や設備について
大きく分けて必要な物は以下となります。
- グリーンイグアナを収容する為のケージ
- 保温、日光浴をする為のランプ類
- 餌入れ、水飲み、水浴び用の容器
- 登って休める様な木の枝
- 床材
と、カテゴリ分けすればこの5つです。意外と少ない印象でしょうか?
それでは、それぞれどのような物があってどんな効果があるのか、長所や短所。必要な理由なども交えて紹介したいと思います。
①まずはケージ!
イグアナのお家!これがないと始まらない!!
多くの場合、グリーンイグアナを購入した時は子供だと思います。
子供で放し飼いはまず不可能です。誤飲の可能性大な為。
家具がまるでなく一部屋丸々すっからかん。イグアナ専用の部屋がある!と言うあまり現実的ではない状況は、あまりないかと思うので割合します。
グリーンイグアナに文句無くお勧めできるケージは、爬虫類専用のケージです。
爬虫類専用のケージで、内部にソケットを設置する部分(ランプソテー等)も完備されており、ソケットの取り付けに悩みは不用のヤツ。
引き戸で横から手入れができるので、上から触られる事を嫌う爬虫類には最適です。
子供サイズ
様々なサイズが販売されていますが、子供サイズで最低でも、ゲージ本体サイズは、66×36×19cm (幅X奥行X高さ) ぐらいないと厳しいです。
↓ このケージは、約91×46×33cm (幅X奥行X高さ)
↑
でも、これだけでは終生飼育は不可能!最終的には、はみ出てしまいます。
いずれにしても市販のケージ類は一時的な物になりますので、グリーンイグアナがケージから卒業したら、他にもなにか飼育する予定!?と言う場合でもない限り、高い買い物になってしまいますね。
また、工作が得意な方は水槽を自分で改装してみたり、丸々自作してみたりと色々工夫の余地がありますが、面倒だし大変です。ですが、その分やりがいもありますから、余裕ができたらチャレンジしてみるのも良いでしょう。
最後の段階!?フルサイズ
最終的には温室飼育が必要になります。
自作の場合はさておき、市販のケージはそれまでの繋ぎとお考えください。
これのみで終生飼育するのはほぼ不可能です。
温室と同じ構造とサイズの専用ケージなら文句無しですが、自作の場合でも似たような構造であれば問題ありません。
観葉植物の温室が、似た構造の物では一番安く手に入りますが、
ガラス面を尻尾ビンタで割られる事故も起こりえますので、注意が必要です。
価格は観葉植物用なら2万円前後から。
爬虫類専用の物では3万円前後からとなります。
子供サイズから大人になるまで早いとは言え、相応の時間もかかります。
安売りの時やイベント時には価格が崩壊する事もありますので、そろそろでかくなってきたなぁ…と思い始めたらネット等で価格を調べる機会を増やし、良い物を安く手に入れましょう。
- ケージの置き場所
ケージを設置する所はランプ類との兼ね合いから、オーバーヒートを避けるために、なるべく直射日光が当たる場所は避ける様にします。
保温が行き届かない寒い地方や季節では調整も必要ですが、基本的にはオーバーヒートの危険の方が高い為です。
②各種ランプ類
生命維持には必須!
グリーンイグアナは昼行性の爬虫類です。
食べた物の消化や栄養吸収に、相応の暖かさと紫外線が不可欠です。寒いと餌を消化できませんし、紫外線が不足すれば消化した物が栄養として吸収されません。
なので、購入する際には保温と紫外線照射が可能なランプと、日向ぼっこ用のバスキングランプを購入します。
- 紫外線照射&保温用ランプ(昼夜兼用が理想)
- 日光浴用ランプ(バスキングランプ)
と必須はこの2つですね。
紫外線ランプ
バスキングランプ
バスキングランプは全体の保温と言うより、光を浴びせ新陳代謝を促し消化促進の為に、局所的な超高温スペースを作るのが主な目的です。
局所的にはかなり熱いですが、これ1つだけではケージ全体の保温は厳しいです。ソケットは設置するランプの数だけ必要になります。
- ランプ類の使い方
現在では爬虫類ランプで検索すれば、大体の物に紫外線照射がついた物が出てきますが、ひよこ電球の様な保温のみの物も極稀にありますので、購入の際には一応確認しましょう。
バスキングランプは夜間消灯しますが、保温自体は夜間も必要ですので、紫外線ランプ(あるいは保温球)は付けっぱなしにします。
狭いケージ内ですと設置面を工面するのは少々大変ですが、横幅60センチあれば、左右に配置する感じで良いと思います。
- 家を留守にする場合、そんな時は!
一番簡単なのは赤い光の昼夜兼用の保温球を1つだけ使い、付けっぱなしにすると言う方法です。普段から紫外線ランプとして利用しておけば、新たに購入する必要はありません。
飼い主が家に帰れず数日の間、グリーンイグアナの管理ができない!なんてそんな時も保温球のみ使用でもある程度は問題ありません。
オーバーヒートを避けるためにバスキングスポットは消すのですが、保温球だけでは暖められない状況なら、逆に両方付けっぱなしにします。
ですが、やはりバスキングスポットのONとOFFはしたほうが成体サイクルを崩さずに済みます。一時的な方法としてはありですが、常時その状態はお勧めできません。
しばらくは平然としていても、数年かけてゆっくりと状態が崩れていきます。
- ランプ類&ソケットのお値段!ピンきり
価格はおおよそ1000円程度~となります。
接続する為のソケットも大体1000円前後から販売してます。
子供の内は50W~100Wぐらいの物を使用しつつ、サイズが大きくなった、あるいは保温が行き届かない!なんて時にはそれ以上の物を使用します。
基本的に消耗品ですので、不意の破損に備え予備があった方が無難です。
水浴びの飛沫で割れる事もありますから、なるべく耐久力があるガラス製以外の物を使うのが理想です。
③エサ入れ 水飲み 水浴び容器
餌入れは基本的に、斜め上から見てイグアナが確認できる物ならなんでもOKです。
ですが、水飲みについては少しだけ注意が必要です。
身体が収まる程度の物を使用して、水浴び容器としても使えるのが理想ですが、先のランプ類での保温や、バスキングスポット等が行き届いていないと、水浴び後に調子を崩す事もあります。
④休憩する「木の枝」ベンチ
その辺の公園や山から理想の物を拾ってくるのも良いですが、木でなくても登って休めるならなんでもOKです。
サイズは個体の胴体より少し太いぐらいが理想的です。
見た目を気にしないのなら、ホームセンターの資材売り場で、サイズに合った大きさや長さの木材を選ぶのも良いでしょう。
⑤床材
グリーンイグアナ専用!と言うのはあまり聞きませんので、トカゲ用の物で代用可能です。
それこそ、そこいら辺の土や砂利でも問題ありません。(畑などの土は農薬が散布されている可能性もありますので、そこだけは気をつけましょう)
人工芝なども、水浴び後に身体に土が付いたままうろつかれ、ケージ内を汚される事がないからお勧めです。
糞をした時には毎回キチンと掃除しなくてはなりません。
まとめ
ちょっと長くなってしまいましたが、ざっくり纏めると、
- グリーンイグアナのサイズに見合ったケージを使う。
- ランプ類は必須。生命線。
- 餌入れや水飲みはそこまで拘らなくても良い。
- 休憩用の木や床材はわりと自由。
こんな所でしょうか?
次の記事では、グリーンイグアナの品種や値段についてまとめてあります。
グリーンイグアナの値段!飼育費用や品種別の値段の相場について
グリーンイグアナの生態や習性!最終的な大きさなど おもしろ基礎知識!