<地表種、前編>日本のカエルは全部で43種類!その内、本州で出会えるカエルについてご紹介

カエル

本州で出会えるカエルについてご紹介する第2回目は、

トノサマガエルアカガエルと言った、

壁に貼り付けない地表棲のカエルに的を絞って解説してみたいと思います。

 

日本のカエルは全部で43種類?本州で出会えるカエルについてご紹介(ツリーフロッグ編)

前回紹介した樹上生活の4種を含めて、

本州で出会えるカエルは全17種ですが、大半は地表棲のカエルです。

 

そしてこの地表棲のカエルの多くが、

興味がなければ同じ物にしか見えない種類で構成されています。

 

微妙な差ゆえに、そんなのわかんねぇよ!

と言う突っ込みが頻発する事請け合いですが、

 

その辺りを見極めるポイントなども含めて、

ご紹介して行きたいと思います。

 

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アマガエルと対をなす日本カエルの代表!トノサマガエル

大きさは5センチ~9.5センチほどある、かなり大きいカエルです。

知名度に反して、実の所、関東地方には生息していません。

 

 

分布図を見ると、本当に日本中に分布しているのに

(北海道の一部やロシアにさえ移入している模様)

なぜか関東地方だけがすっぽり抜けており、

 

関東でトノサマガエルと呼ばれる連中は、

大体が後述するトウキョウダルマガエルです。

 

とは言え、

 

多くの人が混同するぐらい、

見た目&生活形態に差がないとも言えます。

 

トウキョウダルマガエルとの見極めは、

生息地で判断するのが一番確実性が高いのですが、長野新潟など、

 

トノサマガエルと、

トウキョウダルマガエルの分布が

重なる地域もあるので、絶対ではありません。

 

見た目で判別するポイントも、

数々の模様が重なり合って、地の色は

わき腹以外にほとんど見えないのがトノサマガエル!と言う、

非常にふわっとしたものなので、ぶっちゃけ、単体を見せられても区別がつきません…。

 

見比べたらなんとなくわかる程度の微差です。

 

また、明確に雌雄で体色に差がある珍しいタイプのカエルで、

5センチ以上で緑色の個体だったら、まず雄だと思って間違いありません。

 

ただ、オタマから上陸したばかりの個体では、

成長に伴う色彩変化がはげしいので、

この色による雌雄判別はあくまで大人の個体に限られます。

小さな内はあまりアテにならないので注意しましょう。

 

繁殖期は4月~7月ですが、

多くの場合、遅くとも6月には終わっているようです。

 

トノサマガエルと混同されがち!トウキョウダルマガエル

 

4センチ~8.5センチと、ややトノサマより小さいものの、

棲息場所や見た目、その他モロモロがトノサマガエルと瓜二つのカエル。

 

それがトウキョウダルマガエルです。

 

関東地方にのみ分布していないだけで、

それ以外の地域には大体いるトノサマとは逆に、

コイツは仙台新潟関東地方といった、一部にのみ分布する種です。

 

色によって、明確な雌雄差があるトノサマと比べて、

こちらは色で雌雄の判別ができない事と、

模様がそれぞれ独立していて、重ならないのがこの種の特徴です。

 

模様の具合と言う曖昧な判定に頼らざるを得ないので、

トノサマの項でも触れたとおり、見た目での区別は非常に困難です。

 

そんな瓜二つの2種ですが、トノサマと違い、

年に数回産卵する例などもある事から、生活形態ではそこそこ差が出るようです。

 

トノサマ系第3の紛らわしい子!ダルマガエル

 

トノサマガエルと言えば、

トウキョウダルマガエルとの混同は有名な話になるのですが、

 

実はもう1匹、

トノサマガエル&トウキョウダルマガエルと混同される奴がいます。

 

そいつがダルマガエル

 

トウキョウの名がついたダルマガエルが居るのなら、

ただのダルマガエルも居るのだろう?と思った人は正解です。

 

手足が短く達磨(だるま)のようだからこの名がついたらしいです。

 

東海から近畿瀬戸内日本海側四国など、

一部の限られた地方にしかいない種です。

 

分布域ががっつりトノサマと被っているので、

混同に拍車がかかるのですが、5センチ~6.5センチほどしかなく、

 

トノサマと比べたら手足も短いので、サイズや姿にそこそこの差があるため、

トノサマとトウキョウダルマガエルの2種ほど、見分けがつきにくいわけではありません。

 

東海地方から近畿地方にいる個体群はナゴヤダルマガエル。

瀬戸内地方の固体群をダルマガエルとし、2種族に分けられているようです。

 

あまりに限定的な分布なので、本州に住むカエルとは言え、

生活圏外の人にとっては馴染みの薄いカエルです。

 

影の薄さは生息数の表れでもあるのか、

レッドリスト絶滅危惧Ⅱ類(絶滅の危険が増大している種)にも指定されています。

 

言うほど赤くはない!アカガエル

 

その名の通り、日本産のアカガエル系を代表するアカガエルがニホンアカガエルです。

 

赤とは言うものの、実際は赤みのある茶色~薄い茶色で、

枯葉などを意識したカモフラージュカラーの地味なカエルです。

 

色以外の外見は、骨格や顔つきも含めトノサマガエルに近いです。

 

見た目通り、分類的には

トノサマもアカガエル科に属するカエルですが、

 

知名度はともかく、科として有名なのは

アカガエルの方に軍配が上がるようで、

 

分類的にどこに属したらいいかわからない奴は、

とりあえずアカガエル科に属しておこう!的にも使われて、

一番属しているカエルが多い科でもあります。

 

姿が地味ゆえにあまり語ることが多くないカエルですが、際立つのは生態です。

一部の個体では冬眠すらしてないのではないか?と思えるほど早くから活動し、

繁殖期間はなんと、1月~3月間と、すごぶる寒い時期に行われます。

 

餌も少ない代わりに外敵も少ない時期を狙って、

この期間を選ぶとも考えられている産卵ですが、

 

寒すぎて産卵後に水ごと凍ったりすると卵は即全滅しますので、結構なハイリスクです。

 

透明な寒天質の部分が白く濁っていたり、

ごわごわしていたらほぼ死んでいますので、お持ち帰りしても孵化は絶望的です。

 

寒い時期にカエルの卵を見かけたら、まずヒキガエルかコイツのしわざです。

 

紐状の卵ならヒキガエル、

どばっとした塊ならアカガエルとおぼえておけば容易に区別できます。

 

トノサマとダルマより区別がつきにくい!ヤマアカガエル

 

名前の通り、山地に多いアカガエルです。

 

とは言え、

ニホンアカガエルと分布や生活圏内が重なるので、明確に区別するのは至難の技です。

 

他のアカガエルと比べると、

お腹の模様が鮮明なのが一番わかりやすい部分なのですが、

 

慣れていなければ単品で出されてもわかりません。

他と見比べてみない限り判別は困難を極めます。

 

サイズもアカガエルと大差なく、繁殖時期も同じ。

さらに繁殖期には雄の模様は目立たなくなるなど、

アカガエルと区別しようと思ったら、かなりの難敵です。

 

まとめ

 

今回紹介した連中は、全てアカガエル科に属するカエルです。

 

解説しておいてなんですが、

どれも大差がなく紛らわしい奴等ばかりなので、

 

水の中に飛び込んで逃げた奴は

全部トノサマガエル!ぐらいの認識でも普通の生活にはなんの支障もありません。

 

名前の呼びわけ以上の意味はありませんので、

雑学程度の認識で良いでしょう。

飼うとなった場合でも、どれも同じ方法ですし!

 

余談ですが、この仲間の学名には、たいがいRanaと言う単語が含まれるので、

マニアからはrana属とかrana系と呼び分けられる事もあります。

 

ranaはラテン語でカエルを意味する言葉らしいです。

 

生物分類の基礎を作った学者リンネが、

カエルの仲間で最初に種名を与えたのがヨーロッパアカガエルだとされています。

 

つまり、この仲間がカエル分類の出発点になったのだと言えるでしょう。

 

ぱっと見で、あ、これアカガエル科だ!と思えるカエルから、

え?なんでこれがアカガエル科なの??と思えるものまで含まれる、

かなり数の多いカテゴリです。

 

そんなカエルを代表するかの様なアカガエル科ですが、

個人的にはもっとも飼育が面倒なカエル達ですので、

いずれは具体的な飼育方法等も記事にしてみたいと思います。

 

次の記事では、<後編>ヒキガエル科と残りのアカガエル科のご紹介です。

次の記事:<地表種、後編>日本のカエルは全部で43種類!その内、本州で出会えるカエルについてご紹介

前回の記事:日本のカエルは全部で43種類?本州で出会えるカエルについてご紹介(ツリーフロッグ編)

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