ツリーフロッグの飼育の肝と注意すべき4つの点

カエル

ツリーフロッグ

これは、アマガエルやイエアメガエルと言った、手に吸盤をもつ壁面を登れるタイプのカエルの総称です。

 

野生下にしろ飼育下にしろ、木の上や草の上に居る事が多いので、こう呼ばれております。

ほとんどが待ち伏せ型のカエルではなく、餌の居る場所を探して移動するタイプのカエルです。

 

夏場など、家の明かりに集まる虫を求めてアマガエルなどがガラスに張り付いている事も少なくありません。

このタイプは、その特性ゆえに燃費が悪く、大量に食べて大量にウンコをします。

 

ツリーフロッグをいざ飼育するとなると、

  • 餌の分量
  • 掃除の頻度
  • ケース内のレイアウト

などいくつか気を付けなくてはならない点がチラホラあります。

今回は、そんなツリーフロッグの飼育について、ざっくりと解説してみたいと思います。

 

スポンサーリンク

ツリーフロッグに必要な設備

ツリーフロッグを飼うとなった場合、最低な物でよければ、

  • 個体のサイズに合わせたプラケース
  • タッパー等の水入れ
  • 床材(そこいら辺の土でOK)

これだけです。
※海外のカエルの場合は、これにヒーターがプラスされます。

 

究極的な話、アマガエル等の小型種を飼うのであれば、

  1. 100円均一で売っている一番小さいプラケースに、
  2. 100円均一で売られている小型のタッパーに水を入れ
  3. その辺から取ってきた土を入れるだけで完成です。

 

ツリーフロッグは、カエルとしてはメンテナンスに手がかからない方です。
(正確にはメンテの回数が少なく済むのであって、フルメンテの時は一番面倒ですが…)

 

ですが、これだけでは飼育と言うよりはキープになってしまいます。

せっかく飼うのなら、個体のサイズと比べて大型のケースを使った方が飼育が楽しめますよ^^

 

湿気に強く、室内灯の明かりでもそれなりに成長するポトス等の観葉植物を同時に入れて自分好みにレイアウトすれば、テラリウムとして見ごたえのある物になります。

 

ツリーフロッグの多くは、複数同時に飼っても、極端なサイズ差がなければ共食いもマズ起こらないので、1つのケースで複数のカエルを飼う事も可能です。

 

最低な設備ではなく、より見た目に拘った飼育らしい飼育設備を考えると、

  • 大型の水槽やプラケース
  • テラリウムにあった造形の爬虫類専用水入れ
  • 土やミズゴケ、天然のコケなどを使って仕上げた床材
  • ポトス等の観葉植物

と、こんな感じで各種の必要アイテムをレベルアップすれば、植物とカエルの飼育、両方を楽しめる物に仕上げられます。

 

最低限の設備でも問題なく飼えますが、どうせツリーフロッグを飼うのなら、植物も同時に育てるつもりで飼育すれば、カエルにとっても良い結果に繋がります。

 

ツリーフロッグの餌と注意点

カエルは比較的環境に馴染み易い種類が多いです。
中でもツリーフロッグはあまり物怖じしない種が多い印象です。

 

特に国内で採取できる、アマガエル、モリアオガエル、シュレーゲルアオガエル、カジカガエル等は、
1か月も共に暮らせば、ピンセットから餌を取るまでに仕込む事は容易です。

 

ですが、そうなる前の段階では、バラまいた生餌を食べてもらうしかありません。

 

本来、生き餌をバラまくのは、カエルがその餌を食べる前に、餌に襲われる危険があるので、あまりお勧めできないのですが、ツリーフロッグはやばくなればケースの壁面を登って逃走できます。

 

なので、他の種よりかはリスクが減り、結果的に拒食も少なくなります。

 

主に消灯した夜間に壁面や葉っぱから底に降りてきて餌を取るので、コオロギやデュビア等の餌昆虫をバラまく時は寝る前が良いです。

 

もしも捕獲して間もない、あるいは入荷直後等のカエルに与えるのなら、
床材のレイアウトは黒土などのみにして餌昆虫が隠れられるスペースを極力無くし、カエルが餌に気が付きやすくする配慮が必要です。

 

バラまく餌のサイズは、カエルの目玉2つ分ぐらいの大きさの物を5匹~10匹ほど撒いて見て、翌朝どの程度減っているかで加減します。

 

全滅している様なら次からは5匹程度で十分ですが、全く減っていないなら餌そのものに気がついて居ない可能性もありますので、認識力を上げる為に増やしてみます

 

完全に餌づいたのであれば、餌の頻度は飼い主の都合に合わせて、毎日与えても良いし3日に1度でも構いません。

この場合、1週間で10匹前後を目安にして調整します。
※例・毎日1匹与え3日目と7日目は2匹に増やす、3日に1度なら5匹づつ等で調整。

 

餌が多ければ明らかに肥満になりますので、デブってしまったら与える数と頻度を絞りましょう。
肥満は放置すると、脱腸や心不全の原因になります。

 

また、昆虫主体の餌になりますので、問題なく食べる様になったら、
カルシウムやビタミンを直接添付する専用のサプリメントを餌虫に振りかけて与えるのを日常にしましょう。

 

観葉植物の管理!お勧めはポトス!?でも対応植物以外は危険!?

植物は植木鉢のままケースに入れてしまうのが一番ラクチンです。
これに爬虫類用の紫外線ライト等を上から当ててやれば、ポトスなどであれば勝手に大きくなります。

 

鉢の下には水受け用の皿も設置しましょう。

水は1週間に1度程度、軽くペットボトル等から水をやるぐらいで良いです。

 

鉢植えを使用せず、そのまま床材に埋め込んでしまう手もありますが、見た目は良くなるものの、掃除の際にはかなり面倒になりますので、代案としての鉢そのままインがお勧めなのです。

 

自然下では葉っぱがそのままカエルの休憩所になりますが、飼育下ではなぜかツリーフロッグにとってあまり好ましくないのか、はたまたより良い休息場と捉えられるのか、ケースの隅の上部で休んでいる事が多いです…

 

植物自体については管理が楽なポトスがお勧めですが、光をあまり必要とせず、湿気に強い物であれば、なんでも利用可能です。

 

その際、それぞれで管理方法に差がでますので、ポトス以外を使う場合は、この記事の方法では枯れてしまう事もあり得ます。

 

きちんとお花屋で、そうした管理が可能な強い植物かどうか確認してみましょう。

もしも適当な植物を入れてしまうと、即座に枯れてしまい、ケース内汚染の原因の一つとなります。

 

手抜き厳禁…掃除

他のカエルと比べたら手を抜けるけど、抜きすぎると死ぬ!最大の注意事案!それが掃除!!

 

カエルの飼育は、どんな種類でも細菌との闘いです!?
自然な状態では、糞や尿は土壌の微生物が分解して浄化されますし、嫌なら逃げる事が可能です。

 

ですが、飼育下では逃げられません!そのため、ウンコや小便でケースが汚染されると、遠からず自家中毒を起こしカエルは死亡します。

 

これは水場が多ければ多いほど、それだけウンコも拡散しやすいので、ばい菌も大繁殖してしまうリスクが高まります。

 

その為、掃除の手抜きは、水生のカエルや半水生では即死に繋がる問題ですが、幸い、ツリーフロッグは立体的な行動ができる上に水場は小規模なので、ある程度、自家中毒から逃れる事ができ、ウンコの拡散も踏み荒らす機会が少ないので、あまり起きません。

 

なので、他のカエルよりかは、掃除の頻度が少なくてすみます。

 

土や苔と言った床材を敷いてあれば、それらに常駐している微生物がある程度汚物を浄化してくれますので、さらなる手抜きが許されます。

 

とは言え、全く気を抜いて良い物でもありません。

 

水場で水分補給する時に、気持ちよくなって糞をする個体は少なくありません。
それをそのままにすると、次に入った時にはウンコまみれです。

 

そしてその体でぺたぺた壁を登ってしまうので、ケース全体が汚染されます。

壁面には微生物も居ませんので、この部分は浄化されません。
なのに、普段休む場所は概ね壁面です。

 

この流れで細菌感染を起こして死亡してしまう事は、高い確率であり得ます。

 

日常の管理は壁面や床材の上でウンコを確認したら、ピンセットで回収した後、壁面なら軽くティッシュなどを濡らして拭くだけで済みますが、水場での糞を確認したら、即水替え!です。

 

もしもウンコがバラバラになっていたら、
全壁面を濡らしたティッシュ等で綺麗に拭き、その後、アルコールを湿らせたティッシュで消毒。

 

数分したら、壁面にばんばん霧吹きしてアルコールを流しておきましょう。

 

壁面はウンコ事件がなくとも週1回ぐらいは水拭きした方が無難です。

 

そうした管理で1か月~2か月続くと、壁面以外の部分、土や苔、
あるいは植物等も、浄化スピードより汚染スピードが勝る為に危険地帯となります。

 

全部取り換えの大掃除はこのタイミングとなります。

この為、植物は鉢植えがお勧めなのです。

 

土や苔は全て新しい物に取り換えて、できれば植物も違う物と交代させます。
交代した植物は外で雨ざらしにして育成しておけば、次の掃除の時には交代要員として再利用可能です。

 

掃除の目安とした1か月~2か月はあくまで目安なので、汚くなったら即掃除!の精神で飼育しましょう。

 

カエルを飼育するのなら、スキンシップはご法度!最悪ショック死の危険とそのメカニズム!?

カエルはツリーフロッグに限らず、お触りは基本的にNGです。

 

ヘビやトカゲでもNGな事に変わりはありませんが、彼等の中にはしかたねーなーぐらいで許してくれる者も居ますし、調教面では優位に働く場面もあります。

 

ですが、カエル。

 

と言うより、イモリやサンショウウオも含めた両生類全般に言える事なのですが、彼等は鱗や厚い皮膚を持たない変温動物です。

 

体温=外気温の生物です。

これに体温36度前後の人間の掌が触れた場合、およそ25度で飼育していたら10度以上高温の物で突然全身を掴まれる事になるワケです。

 

人間だって、お風呂の温度は大体42度前後を利用している人が多いと思います。
それでもいきなり入ると「うお!」となりますよね?

 

なのに、もしも46度もある湯になんの覚悟もなく、素っ裸で突然全身が浸かったら…
と考えれば、どの程度の衝撃になるのかイメージし易いでしょう。

 

カエルを人間の手で掴むと言うのは、この46度のお湯を全身に食らう事です。

しかもカエルには人間の様な厚い皮がなく、人間の体で例えると口内の質感が皮膚になった様な生き物です。

 

その衝撃は想像以上の物になるでしょう。

 

夏場であれば外気温が高いので、比較的差も少ないですが、それでも十分な衝撃です。
カエルを掴む前には水道で軽く手を濡らして表面を冷やしてから触ると、衝撃を大分軽減できます。

 

もしくは軍手等を装備するのも効果的です。

 

触ったら、突然カエルがピクピク痙攣して死んでしまった!なんてのは、この温度差によるショック死です。
普段は平気でも季節の変わり目や、少し状態を崩している時などは発生のリスクはより高くなります。

 

ツリーフロッグは体が小さい物も多く、飛び跳ねて逃げるのが上手いので、手でがっつり掴む事になりますから、ショック死の危険は他より高い種と言えます。

 

当然、そんな生き物ですので、手に持って愛でるなんてのは厳禁です!

 

掃除の時などでも、コップや小さなプラケースに尻を突いて移動させ、極力触らない事を心掛け、
やむえない場合は事前に手を濡らすか軍手等を装備して挑み、極力、素手では触らない様にしましょう。

 

と、ツリーフロッグ飼育の注意点はこんな所でしょうか?

 

まとめ

 

ツリーフロッグを飼う際の注意点まとめ

  • 餌はばら撒くだけでOKだけど、肥満には注意!サプリも必須!
  • 大きなケースで植物と一緒に飼えばある程度手抜きできる。でも、水場のウンコが拡散したら、壁面は即掃除!?
  • 植物は湿気に強く、光が少なくても育つポトス等が理想。でも適当な植物を入れて枯れると不味い!
  • お触りはカエルの体の都合上、超NG。即死の危険もありえる!?

今回はあくまで、日本のアマガエルやモリアオガエルを想定した簡単な記事ですが、海外の物でもツリーフロッグの基本は大体同じです。^^/

タイトルとURLをコピーしました