オケラ(螻蛄)の飼い方!コオロギなのにモグラの様に地中に生きる虫

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オケラ、(コオロギ)

正式名称は単に螻蛄(けら)ですが、日本人はなぜかこいつ等をオケラと呼びます。

 

お金がない状態をオケラになった!

などと言う事もありますが、実際には、あんまり関係性はありません。

 

オケラを正面から見た時に、万歳している様に見える事からそう言うようになった…

との説が有力ですが、万歳してるなら、むしろお金あるんじゃないの?と思わなくもありません。

 

今回はそんな螻蛄(オケラ)についてです。

飼育方法は元より、どういった存在なのかも含めて解説してみたいと思います。

 

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オケラって、結局何者なのか

螻蛄(オケラ)は、バッタ目(直翅目)・キリギリス亜目・コオロギ上科・ケラ科(Gryllotalpidae)に分類される昆虫の総称です。

 

日本人の7割がその姿を知らないなんて説もあるみたいですが…(ソースは不明w)

畑仕事をしている農家や、自然豊かな地域に住んでいる人にとっては、割と馴染みのある生き物です。

 

コイツの容姿を一言で例えるのなら、モグラの昆虫版です。

それだけだと、やっぱりなんなのコイツって?って事になるのですが、

上記の分類と合わせて考えるとイメージが湧いてくるかと思います。

 

そう、簡単に言えば、

オケラは「土の中で生活するコオロギです!!

オケラの大きさと寿命

成虫でおよそ30mm~50mmになる、結構なサイズになる存在です。

 

大型個体を手で握っていると、指の間に潜り込もうとしてグイグイやられて、地味に痛いです。

怪我をするほどではありませんが、愉快なものでもありません。

 

寿命は意外と長く2年~3年と言われておりますが、オケラらしいオケラになった物は、

既にアダルトサイズなので、捕まえたオケラが飼育下でそこまで長く生きる例は稀です。

2年~3年と言う数字は、あくまで卵から孵った幼虫から計算した、総寿命となります。

 

オケラも鳴く!コオロギなので

夏場の夕方~夜などにかけて庭先で「ジー…」と言う声を聴いた事はないでしょうか?

 

お年寄りなどは、「ありゃミミズの鳴き声だよ!」なんて良く言った物ですが、

あれがオケラの鳴き声です。

 

恐ろしい程の適応力を持つ昆虫!それがオケラ

冒頭での話みたく、

オケラと言う名前そのものはあまり良いイメージとして使われない名前ですが、

オケラを舐めてはいけません。

 

連中は、水面を泳ぐ能力もそこそこあり、地面の移動も可能、果ては飛ぶ能力も高く、

水面、地面、空中、地中と「水中」以外のあらゆる環境で行動可能な、万能生物です。

 

あくまで行動可能なだけで、水面に落ちれば死活問題ですし、日の当たる地面も好みません。

飛翔可能とは言え、それも移動手段の一つです。

ただ、基本的に地中生活者なのに、そこまでの機動力、対応力を持った生き物はあまりいません。

 

オケラと言う生物をキチンと知れば知るほどに、

お金がなくなってオケラになった!なんて表現は変に思える事でしょう。

これだけの高性能なのに、その名をダメな表現の一例として使うのは、なんだか腑に落ちませんよね…。

 

オケラの体は地中生活に特化した穴掘りマシーン

オケラは環境適応能力が高いとは言え、地中生活に特化した存在です。

 

穴掘りに適す様に進化した前足はモグラの様になっていますし、

コオロギの仲間のくせに全体的に細長い体つきに加え、

頭と胸も楕円形で地中移動をしやすい体型になっております。

体表には細かい毛がみっちり生えていて汚れが付きにくく、この辺りもモグラに似ています。

 

英名のMole cricketもそのまま訳せば、モグラコオロギです。

 

モグラはかなりストレスに弱く、

また広大な縄張りを持つために飼育が困難ですが、オケラはそこまでナイーブではありません。

 

オケラの飼育方法!まずは必要な物

 

オケラは昔、すごく飼いづらい生き物と言われておりましたが、そんな事はありません。

むしろ飼ってるんだか、土の入ったケースを置いてるだけなのかわからない事の方が問題ですw

 

 

必要な物は、

  • 小~中サイズ程度のプラケース

これだけです。

 

小サイズのケースは側面にオケラが来る事も多く、観察する余地があるのがメリットですが、

狭すぎる感も否めませんので、一時的なストックなら良いのですが、

長期飼育となると問題が起きかねません。

 

どうせなら、最初から中サイズ程度の物を使用しておいた方が無難です。

 

土には一工夫入れよう!乾燥には弱い

水切れや乾燥に弱いので、土は工夫する必要があります。

 

普通に黒土をケースの7割程度入れ、握って団子になる程度に湿らせるだけでも、

マメに管理できる人なら良いですが、

どうしても飼ってるんだかなんだかわからないので、飼育ケースがただのオブジェになりがちです…。

こうなると飽きてしまい、霧吹きや保湿用の給水、給餌など日々のメンテが途絶えがちです。

 

プラケースに土のままだと結構な勢いで土が乾燥してしまい、

そのまま死んでしまう事も少なくないので、

 

園芸用のミズゴケに水を含ませて軽く絞り、

土の上に敷いておけば全体的な保湿力が上がり効果的です。

 

土を使わずにミズゴケだけ敷き詰めても飼えるようですが、家では基本的に土のみです。

 

オケラの為にわざわざミズゴケを買うのは面倒!なんて場合は、

プラケースそのものにラップやビニールを被せてしまいその上から蓋をしてしまえばOKです。

 

朝夕の寒暖差で結露も良く出るので、給水しなくてもそれを舐めるので、放置しても結構死にません。

 

ただ、このままでは↑

  • 酸欠
  • 蒸れすぎる

なんて事もありますので、

つまようじや千枚通し等でプスプス穴を開けてやりましょう。

 

また、メンテナンスは面倒ですが、観察をより行いやすい物として、

500ミリリットル~2リットルのペットボトルなども有用です。

 

こちらも使用する時は、土が届かない上部に穴を複数開けて置きましょう。

側面に来る確率が高いので、観察する分には良いのですが、

 

餌やりや掃除などがすごく面倒なので、オケラの地中姿をしばらく堪能したら、

普通にプラケース飼育に移行する事をお勧めします。

 

共食いもあり得るので、気になる場合は単独飼育で

あくまであり得ると言うだけなので、十分な餌があればめったな事では共食いはしません。

どうしてもそうした事故を防ぎたい!って場合は単独飼育を心掛けましょう。

 

中サイズのプラケであれば、5匹程度を放り込んでいても、特に問題が起こった事はありません。

 

オケラの餌

オケラはコオロギなので雑食です。

草の根や作物の根、土壌生物などを捕食します。

 

飼育下ではミズゴケをそのまま食べたり、野菜くずやドッグフードを食べたりします。

変わった所では、高たんぱく性の昆虫ゼリーなども良く好むとされていますが、

試しに与えた所、家の奴は草ばっか食ってて完全スルーしたままカビが生えました…w

 

土で飼うと、このように食い残した餌にカビが即生えます。

 

地表にある物を土中に引きずりこんだり、土の中の根を食べますので、餌入れなども不要です。

その為、どうしても土からカビを招きやすくなってしまうのです…

 

カビが生え過ぎて面倒!そんな時にお勧めの餌

毎度毎度食い残した物を掃除するのも面倒ですよね?

 

そこでお勧めなのが、インコやハト等、鳥類の餌です。

 

鳥の餌として売られている物の多くの種は生きていますので、

これをケースの土の上にバラ撒いておけば、勝手に芽が出て来て、

あっと言う間に小さなプランターの出来上がりです。

 

中ケースのプラケなら、一握りも撒いておけば良いでしょう。

ハトやインコなどの餌に使われる種は、様々な種類が混じっていますから、

芽が出ればそれだけである程度栄養の偏りも解消できます。

 

種の種類によっては種そのものも餌になります。

室内に置いておけば、ある程度芽は大きくなるものの、太陽光の不足で育ち切る事なく枯れます。

 

ですが、根っこはしばらく残りますので、

これが自然とオケラの餌になり湿度維持や水分供給の一端も担ってくれます。

 

もりもり育って手に負えない!なんてなった場合は、ぶった切ってしまいましょう。

そのまま切った葉の部分も土の上に撒いておけば、土の栄養になります。

 

種が育つと、にょきにょき伸びる緑の部分以上に、

ケースの底や側面に白い根っこがびっしり見えますので、これが少なくなったら、

また種を撒きましょう。

 

まぁ、難点を言えば、オケラを飼ってるんだか、

植物のお世話をしているんだかわからなくなる点ですが…w

 

植物の育成はレイアウトと言う意味でもケースが映えますので、

プラケースと言わず、大きい水槽などを利用して大々的にやるのも良いでしょう。

 

オケラの生息地!捕まえるならこんな場所

 

オケラは田畑や湖沼周辺の湿った土に巣穴を掘って生活しています。

闇雲に探しても見つかる物ではありませんが、居る所では複数見つける事も容易です。

 

家の畑では、特にジャガイモ畑で遭遇するケースが多いです。

作物の根を食べる害虫としても扱われますので、畑は生息地の有力候補の一つです。

 

田植え前の代掻き(しろかき)の際などは、

土を起こした際に水上に浮かんでくる奴を見つけやすいので、

限定的なフィーバータイムと言えます。

 

農家ではそれなりの頻度で遭遇するので、

見つけた時には捕まえて欲しい事と相談するのも一つの手段です。

 

オケラの値段

 

正直、売り物になるほどの生き物ではないので、専門店でも見かけることはあまりありません。

 

どうしても欲しいのに見つからない!なんて時には、

ネットオークションが一番見つけやすいでしょう。

 

値段自体は数百円程度のようです。

 

まとめ

 

オケラについてはこんな所でしょうか?

オケラと言う名は、不名誉な使われ方をしている名前ですが、こんな感じで結構すごい生き物です。

 

たまたま側面に来た時にしか姿の観察ができないので、飼っていても面白味が薄く、

多くの時間を、ケースがただのオブジェと化してしまうのが難点ですが、

他の生き物では味わえない独特な飼育形態でもあります。

 

アリの巣観察ケースでも飼えなくはないので、どうしても観察に特化したい場合は、

そうした専門の道具を使うのも一つの方法です。

 

この記事が少しでもお役に立てたのなら幸いです。

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