シロマダラの飼育方法!餌や病気などの注意点やコツを徹底解説!

ヘビ

なんの予備知識もなく、シロマダラに興味を持つ人はほとんど居ないと思いますが、アオダイショウやシマヘビなどの、代表的なヘビ達と違い、見た目からして明らかに違うので、野山で出会っても、分からない生き物だから怖い…の精神が働いてしまい、スルーするか、酷い時には殺してしまうなんて事もあります。

ところが一転。

家に帰って調べてみたり、周囲の詳しい人に聞いてみた所、このヘビが大変貴重なヘビであった事を知ると、なんてこった!捕まえて置けばよかった!なんて事になり、途端に手元に置いておきたくなるのが人情です。

 

今回はそんなシロマダラの飼育方法についてです。

すでに過去そんな「なんてこった!」を経験していて、次に出会った時には捕まえた!(あるいは捕まえたい!)なんて人に向けた記事ですが…。

 

正直、その程度の覚悟では飼いきれる生き物ではありません。

多くの場合、ひとしきり観察したら、野山へと返してやるのが正解です。

 

後述する事になりますが、飼育自体は楽でも餌の供給が本当に面倒で、専門家でも匙を投げるレベルです。

それでは、どうしてそんなに厄介なのか?を含めて解説してみたいと思います。

 

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シロマダラの性格は温厚なのか

 

画像引用元:https://ja.wikipedia.org/wiki

 

シロマダラは遭遇率が極端に低く、飼育のデータもほとんどありませんが、性格自体は温厚、あるいは普通です。

 

とは言え、データに乏しいので、中にはバンバン噛みついてくる個体が居る可能性もゼロではありませんが、私が扱った個体の中には、そういう性格の個体は皆無でした。

 

餌食い自体も、捕まえた人から餌付け前に購入した物ばかりだったので、最初はなかなか餌に反応しない!なんてケースもありましたが、多くの場合は投入後すんなり食べる個体ばかりでしたし、餌食いの悪い個体でもその内食べる様になるのがデフォでした。

 

ジムグリの様に、極端に餌食いが悪い!なんて事もなく、飼育管理の難易度は、アオダイショウやシマヘビなどの、普通のヘビと変わりません。

飼育「管理」自体は…ですが。

シロマダラの飼育

 

シロマダラの飼育

 

シロマダラの飼育に必要な物は、多くのナミヘビ科のヘビ飼育に使う物と共通です。

  • 中~大サイズのプラケース
  • 隠れ家
  • 水の飲み
  • 床材(土や爬虫類専用の物)

これだけでOKです。

隠れ家は爬虫類専用の物でも良いですし、逆さにした植木鉢などでも問題ありません。

 

水飲みは陶器製の物が倒される心配もなく安心できます。

爬虫類専用の物鳥の餌入れ陶器の灰皿などがお勧めです。

 

床材に関しては園芸用の黒土赤玉土専用のウッドチップウッドシェイブなど、なんでも利用可能です。

ウンコの掃除をマメにできるのであれば、シロマダラが餌を捕まえやすいので新聞紙などでもOKです。

シロマダラの餌

 

シロマダラの餌

画像引用元:https://ja.wikipedia.org/wiki

 

シロマダラは、性格的にも管理的にも難易度が低く、飼うだけならなんの問題もない、極めて楽なヘビなのですが…。

 

このヘビの飼育が最高難易度と呼ばれるのにはワケがあります。

それは、餌の入手がクッソ大変!と言う事です。

 

なにしろこのヘビ、爬虫類しか食べません。

しかも自分の体にあったサイズの爬虫類です!

 

飼育が難しいヘビなのではなく、飼育がとんでもなく面倒なヘビなのです!

(しかも面倒な部分は餌の維持と言う1点のみ)

 

最大でも70センチ程度にしかならず、かつ、横幅のあまりないひょろっとしたヘビなので、餌の準備が想像以上に困難なのです。

 

ニホントカゲのフルアダルトであれば相当厳しく、大きく育った♂の二ホントカゲであればマズ食べられません。

大型の♀のカナヘビでも仕留めきれなかった事が多々ありました…。

 

噛みついて巻き付いても抵抗されたら殺す事もできず逃げられたりもします…。

なので、安定して与えるには、ベビー~平均サイズのカナヘビか、ベビー~ヤングサイズのニホントカゲを与える事となります。

 

シロマダラのサイズによっては、孵化から時間のたっていないベビーしか与えられません…。

そもそも、そんなにトカゲ類を捕まえられるのか?と言う疑問もあります。

 

私は幸い、ホームレイクにしていた釣り場周辺にカナヘビがわんさかおりましたので、釣りに行くたびに捕まえてそれなりにキープできましたが、あの場所がなければ到底飼育は不可能でした…。

 

当然、そういった場所でも日によっては居ない事はありましたので、釣りに行ったのにカナヘビを捕まえるだけで終わってしまった…なんて事もありました…。

 

このヘビを飼育しようと思ったら、まずは餌となるカナヘビやトカゲが安定して居る場所を確保しなくてはなりません。

 

こうした爬虫類専門食のヘビ用に餌用のヤモリも売っている事がありますが、これも養殖されているわけではないので、安定して購入できる物ではありません。

 

また、ヤモリ入手の機会がなかったので、私自身は試した事がありませんが、ヤモリは横幅がカナヘビやトカゲと比べるとありますので、シロマダラの餌としては不向きではないかと思います。

 

なにしろシロマダラは、爬虫類専食の生き物の癖に、ちょっと大型のカナヘビすら食べそこなう奴なので…

餌の与え方

シロマダラはとんでもなく餌を捕まえるのが下手くそなヘビです。

検証の頭数が少ないので、全部のシロマダラがそうなのかはわかりませんが…。

 

少なくとも私が扱った連中は軒並み下手くそでしたw

体が細いので獲物を仕留めるのも下手くそだし、食べるのも下手くそです。

 

頭から呑んで前足で捕まえるのであればまだしも、なぜか胴体のど真ん中から呑む奴などもおり、V字にトカゲの体を折って無理やり飲み込もうとして失敗したり、尻尾から呑もうとして後ろ足でつかえて吐き戻したり・・

(足は頭から飲めば関節ですんなり後ろに曲がるけど、前には関節が曲がらない為)

そもそも暴れまわるトカゲにびびってしまう奴も居ます。

 

ホント、野生でどうやって生きているのか…見つからないと言われる要因の一つには、絶対この辺りの生き辛さも関係してると思うのですが。

では、どうしたらまともに食ってくれるのか?

いくつかパターンがありましたので解説してみたいと思います!

1.シロマダラより小さなトカゲを与える!

本来であれば、ヘビは自分の胴体よりやや太い程度の獲物であれば難なく飲み込める生き物ですが、シロマダラは自分の胴体と同じか、それ以下の獲物でないと飲み込めない事が多々あります。

 

これは、相手が主に身体が硬く四肢が曲がりにくいトカゲであり、なおかつシロマダラ自体が細い事に起因している様です。

 

とにかく、少し大きい獲物を与えただけで、トカゲの手足でつっかえて飲めない事案が多発します。

なので、一番の解決方法は、想定より小さめのトカゲ類を与える事です。

2.弱らせてから与える!

トカゲ類を元気なまま与えると、シロマダラがガブリ!とやった時に反撃される事件もちょいちょい起こります。

こらえ性のない個体が多いのか、はたまた家で飼った奴等だけが根性なしだったのか…まではわかりませんが、とにかく抵抗されると放してしまう事が多いです。

 

そして、しばらくは恐怖からか、餌に反応しなくなってしまう事もあります…。

なので、与えるトカゲ類は、頭部にデコピンを数回入れて、昏倒させるなり弱らせるなりしてから与えると安全に食べさせる事が可能です。

3.冷凍トカゲに馴らす!

シロマダラは慣れれば冷凍したトカゲも食べる様になります。

死体であれば抵抗されませんし、キープもかなり楽になります。

 

とは言え、なぜか冷凍餌には反応しない個体も居ます…。

この辺りは個体差なのだと思いますが、冷凍トカゲに慣れれば、餌問題もかなり楽になります。

 

冷凍トカゲに馴らす簡単な方法としては、基本的に夜行性のヘビなので、飼い主が寝る数時間前に解凍して可能な限り鮮度を保ち、電気を消す前に隠れ家の入口付近に設置して、一晩様子を見て見ましょう。

 

翌朝無事にトカゲが消えて居れば万々歳ですが、残っていたら廃棄して、また1週間後に試してみましょう。

頻繁に与えたり死体を放置すると、臭いがケースに染みついてしまいますので、以後、餌だと認識しなくなってしまいます。

 

こうした1週間置きの設置を繰り返すと、腹減りが限界まで達した辺りで、ほとんどの場合は自然と食べてくれます。

この方法でも中にはまったく食べない個体も居ましたので、完璧な方法とは言えませんが、限界まで腹を減らして餌付けするのは、シロマダラに限らず様々な生き物で有効です。

冬場の管理

シロマダラも多くの爬虫類同様、保温して飼う事は可能ですが、前述の通り、トカゲ類しか食べないので、冬場には餌を確保する事ができません。

 

 

冷凍トカゲに馴らした個体であれば保温飼育をしても良いのですが、一番いいのは冬眠させてしまう事です。

 

幸い、他のヘビと同様の方法で普通に冬眠してくれますので、9月~10月の秋口の餌やりさえしっかりしていれば難なく冬を越してくれます。

 

反面、秋口の餌やりが不十分だったり、冬眠させる時期を逃してしまい、いきなり寒い所に放り出すこととなれば死んでしまいます…。

 

もしも餌付きが悪いor餌のキープが不十分なんて場合は、8月の終わりまでには元居た野山に放してやりましょう。

 

9月に入ってから野山に帰しても、トカゲたちも徐々に周囲から居なくなってしまうので、越冬の準備期間が足りずに死んでしまいます。

脱走の注意

シロマダラは小型のヘビなので、中サイズのプラケースであれば十分飼育可能ですが、プラケースは多くの場合、蓋に持ち運び用の取っ手が付いており、あまりに大きな穴だと、ここからシロマダラが逃走する事があります。

 

平均的な物であれば問題にならない事がほとんどですが、シロマダラの鼻先がはまる程度の大きさだったら、塞いでおかないと無理やり出ようとして何度もアタックする事件が発生します。

 

出れない場合は諦めますが、問題は頑張れば出れるかも!と思わせてしまった時です。

ヘビはそうした部分を執拗に攻めるので、毎回アタックされている内に自然と削れて、いつの間にか脱走される可能性があります。

 

シロマダラを飼う時には、蓋の閉め忘れなどにも十分気を付けつつ、こうした些細な部分にも気を配りましょう。

シロマダラの病気

シロマダラの病気

基本的に入手の機会があるシロマダラは野山で捕まえた物となります。

購入した個体もこうした捕獲個体なので、必ずと言っていい程、体内には寄生虫を持っています。

 

餌のトカゲからも普通に感染するので、寄生虫=悪という図式がすぐさま成立するものではありませんが、

季節の変わり目などに体調を崩すと、体内での免疫バランスが崩れ、一気に寄生虫が増えてあえなき最後を迎える可能性はあります。

 

目に見えて調子を崩してから病院に行っても手遅れな場合がほとんどなので、心配な場合は定期的に動物病院で検診を受けるのも一つの方法です。

とは言え、爬虫類を診察してくれる病院はまだまだ少なく、基本的には自己防衛に頼ることとなります。

 

毎日の餌食いや、体表面の傷、動きの良し悪しなど、細かく観察するのを日課にしておくと、病気を初期段階で発見できますので、シロマダラに限らず、ペットを飼った時には良く観察する癖をつけておきましょう!

まとめ

 

  • シロマダラは飼育設備自体は普通のヘビと同じ物で飼える
  • 性格も温厚なので、管理方法自体も大して問題にはならない
  • 一番の問題は餌の供給。これだけが最大の難関なので、トカゲ類を安定して確保できるのであれば飼育自体は容易
  • 細いヘビなので、隙間脱走には十分注意する
  • 飼育が無理そうなら、8月の終わりまでには元居た場所に帰してやる。

こんな所でしょうか?

 

とにかく餌の維持だけに問題があるヘビなので、そこだけクリアできれば飼育自体はそこまで難しくありません。

性格的な問題から餌を受け付けないジムグリの方が、難しさで言ったら上です。

 

とは言え、総合難易度で言ったら、餌の入手が面倒すぎるので、シロマダラの方が上です。

運良くこのヘビに出会えた場合は、飼育が難しいのではなく、とんでもなく面倒なヘビであると言う事を念頭に飼育を検討してみましょう。

 

この記事が少しでもお役に立てたのなら幸いです。

 

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